カニの女王とも呼ばれるズワイガニは、日本で最も人気があるカニです。
山口県以北の日本海と、茨城県以北からカナダまでの北太平洋、オホーツク海、ベーリング海に広く分布しています。
冬の味覚として人気が高く、体色は暗赤色ですが、熱を加えると赤くなります。
ズワイガニは漁期は、新潟県以北の海域では、雌雄とも10月1日~翌年5月31日で、富山県以西の海域では、雌ガニの漁期は11月6日から翌年1月10日、雄ガニの漁期は11月6日から翌年3月20日です。
日本海のズワイガニの旬は冬になりますが、北海道やオホーツク海では、春の季節4月から5月が旬になります。
ズワイガニの水揚げ高日本一は、鳥取県の境港で、兵庫県・香住漁港、青森県・岩崎漁港と続きます。
ズワイガニは地域によって呼び名も様々で、ブランド化されて高値で取引がされ、これがカニの女王とも呼ばれる所以になっています。
島根県、鳥取県、兵庫県、京都府の日本海側で水揚げされたズワイガニを松葉ガニと呼びます。
鳥取県で獲れるものは「松葉ガニ」、京都北部の丹後半島にある間人(たいざ)港に水揚げされるものは「間人ガニ」、兵庫県の津居山港に水揚げされるものは「津居山ガニ」などと、地域によりブランド化されて、タグが付けられています。
その他にも、福井県沖で獲れたものは「越前ガニ」、石川県の港に水揚げされたものは「加能ガニ」と呼ばれて区別されています。
ズワイガニの甲羅に付着したフジツボが、美味しいカニの目安になります。
フジツボは堅い場所に付着する習性があり、付着しているということは即ち、脱皮から時が経った堅蟹の証でもあります。
ブランドカニの産地偽装はタグで見分けることができますが、高価なカニなので注意することがが必要です。
また、紅ズワイガニをズワイガニと偽って販売していることもありますので気をつけなくてはなりません。
紅ズワイカニが不味いというわけではありませんが、紅ズワイとズワイガニでは漁獲高が全然違うため、価格がまったく違います。
茹でると同じように赤くなるので見分けが難しくなりますが、ズワイガニに比べると比較的小さくて、ずっしりとした重みがないので見分ける目安になります。
また、ズワイガニのシーズン以外に「活」と銘打って売られているズワイガニは、偽物か、生簀で長く生かされていたものなので美味しくないカニといっていいでしょう。
せっかくのズワイガニです、ただ安いからといって飛びつくのではなく、信頼のおけるお店で買うことをオススメします。