タラバガニの特徴と旬

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タラバガニは、日本海、オホーツク海、ベーリング海を含む北太平洋と北極海のアラスカ沿岸、ガラパゴス諸島、チリ、アルゼンチン付近にまで分布しています。

日本の太平洋沿岸では、駿河湾や徳島県沖で捕獲された記録も残っています。

生息域がタラの漁場(鱈場:たらば)と重なることから、古くから「鱈場蟹」と呼ばれています。

甲幅は25cmほどあり、脚を広げると1mを超える大型甲殻類で、全身が短い棘状突起で覆われています。

タラバガニはカニと呼ばれていますが、生物学上ではヤドカリの仲間なんです。

外見はほぼカニですが、脚が3対しかないように見えることや、メスの腹部の左右が異なり、腹肢が左側だけにあることなど、ヤドカリ類の特徴があります。

また、横方向に移動するのが一般的なカニに対して、タラバガニは縦方向にも移動ができます。

産卵期は4月から6月で、浅場で産卵し、成体は水深30- 350m程度の砂泥底に生息するが、若い個体は浅海にも生息しています。

水温の低い高緯度の海域ほど浅い場所に生息しています。

漁期は北海道が主に1月から5月と9月、10月です。

春から夏にかけてが最盛期で、全水揚げ量の大半を占めていて、冬に獲れるのはごく僅かです。

タラバガニ水揚げ量日本一は稚内港で、オホーツク海の流氷が去った後の4、5月には、タラバガニの甘みが増すことから、この時期が旬だといわれています。

また、11月から2月頃まで脱皮して殻が硬くなるので「硬ガニ」と言って、最も身入りが良くなるので、この時期が最も美味しいと言われています。

日本で流通しているタラバガニの95%はロシア産やカナダ産なので、北海道で獲れるタラバガニは希少で、大変貴重な存在です。

カニと言えば、タラバガニとズワイガニが人気ですが、そのタラバガニにそっくりなアブラガニというカニがあります。

同じヤドカリの仲間で大きさや、色もそっくりで、一見するだけでは見分けがつきません。

販売店の中にはアブラガニをタラバガニと偽って販売しているところもあるので気を付けなければなりません。

何が問題なのかというと、タラバガニとアブラガニでは価格に大きな違いがあります。

アブラガニはタラバガニに比べると1/3程度で仕入れができる安いカニなんです。

これをタラバガニと偽ったり、タラバガニの脚に混ぜて販売したりと、巧妙な手口が問題になっています。

タラバガニは大型のカニなので1尾そのままで売られていることは少なく、ボイルされて脚を販売しているところがほとんどです。

店頭でも通販でもタラバガニと表示されているとそれを信じて買うしかありません。

騙されないようにするためには、信頼のおけるお店から購入することが大切です。

ただ安いからといって飛びつくのではなく、お店や購入された方の口などを調べてから購入されることをオススメします。

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